鍼治療というと・・・・
「コリに効くというが受けたことはない」「鍼を受けてみたいが痛そう」
という方のために、簡単に鍼というものについて説明していきたいと思います。
まず、なぜ鍼がコリに効くのか???
鍼を身体に刺すと、刺した部分の周りがうっすらと赤くなることが多くあります。
これを私たちの中では「フレア」と呼ぶのですが、これは鍼を刺した部分の血管が広がり、
体表から見えやすくなっているために起こる現象です。
別の言い方をすると、血管が広がってそこを通る血液の量が増えたために
赤い色が皮膚の上から見えるようになるということです。
つまりフレアは「血流が良くなった」という証拠になります。
コリというものは、同じ姿勢をとり続けたことなどによって
筋肉が収縮し続けた結果できたもので、内部は血流が悪い状態になっており、
新しい血液が入ってこないため、疲労物質や疼痛物質といったものが流れずに
溜まっていってしまいます。そういったコリに対して直接鍼を刺すことで、
先ほど説明した「フレア」という現象が起こり、疲労物質や疼痛物質が流れ、
コリがほぐれていくのです。
また「鍼は痛そう」という声をよく耳にしますが、鍼と聞くと多くの方は
「注射針」を想像するかと思います。
一般の方が接する機会のある針と言えば、注射針や縫い針くらいだと思うので仕方のないことですね。
しかし鍼灸で通常使用する「鍼」というものは非常に細く、
その細さは、指で触るとクネクネとゆがむほどです。
ですので鍼を初めて受けられる方は最初は緊張されていますが、
いざ刺してみると「え、もう刺さってるんですか?」と言われるくらいです。
ただ、凝り固まった筋肉まで鍼が届くと、ズーンとした感覚が現れることがあります。
これを「響き」といい、コリ固まった部分に当たった証となるのですが、
これに関しては好き嫌いが分かれるかもしれません。
もちろん、響きが嫌いという方には無理に響かせるようなことはしないので
ご安心ください。
響きが無いと効果も無い、ということもありません。
ぜひ安心して一度鍼治療をお試しになってくださいね。